だんだんと涼しいなあと感じる日が増えてきましたね。
そうなると気になってくるのが「多肉植物の冬越し」です。




昨年の8月から多肉植物を育て始めた私は初めての冬越しはどきどきでした。
今年初めて多肉植物の冬越しをする人は昨年の私のように悩んでいるだろうと思います。
そこで今回は
- 多肉植物の冬越し基本情報
- 2020年の冬越し対策とその結果
- 2021年の冬越し対策
この3つを詳しくお話ししようと思います。
- 多肉植物の冬越し対策を何をすればいいかわからない方
- 多肉植物の冬越しに自信のない方





冬越し前の多肉植物たち(2020.9)
冬越し基本情報
屋外管理の場合
- 霜や雪に当てない
- 気温管理をする
- 水やりのタイミングを考える
- 日当たりを考える
1.霜や雪や雨に当てない
これは絶対です。霜や雪や雨が当たると根が凍結し、解凍が上手くいかないと腐ってしまいます。
一晩であっという間にぶよぶよに腐ってしまうこともあります。
※一部の寒さに強い種類はこれに限りません。



2.気温管理をする
基本的に5℃を下回る場合、
- 室内管理に切り替える
- 簡易温室に入れる
- プチプチ(エアキャップ)や不織布でくるむ
のいずれかの対策が必要になってきます。
※一部の寒さに強い種類はこれに限りません。
【各対策の注意点】
室内管理に切り替えた際の注意点は後述します。
簡易温室に入れる際の注意点は、簡易温室内の温湿度に注意が必要です。
昼間、日当たりの良い場所に簡易温室があると中の温度が急上昇してしまい、多肉植物が蒸れてしまいます。
日が当たっている時は風を通すようにして蒸れない工夫をしましょう。
プチプチ(エアキャップ)や不織布でくるむ場合も、昼間の日当たりがいい場合は風通しに注意が必要です。
3.水やりのタイミングを考える
植物体内の水分が減るようにすると耐寒性が上がります。
なので、外で管理していく場合、水やりを極力減らしていきましょう。
月に1回とか1月半に1回くらいが目安です。
水をあげるときは数日間晴れが続く日の午前中に少し温めた水をあげるようにしましょう。



多肉植物の状態によっては冬の間中断水してもいいです。
4.日当たりを考える
霜や雪や雨に当てないように軒下に置いたり、温室などの建物の中に置いたりするようになると日照不足になり徒長の原因にもなります。
お天気のいい日に太陽の下で日向ぼっこさせてあげるといいですね♪


お天気のいい日は日向ぼっこさせよう♪
室内管理の場合
- 置き場所に注意
- 室内管理でも水やりは控えめにする
- 徒長対策が必要
- 風通しが必要
1.置き場所に注意
室内でも置き場所に注意が必要です。
下記の場所には置かないようにしましょう。
- 窓際(昼と夜の温度差が激しい)
- エアコンやファンヒーターの風の当たる場所
- ストーブの近く(高温になりすぎる)
2.室内管理でも水やりは控えめにする
暖かい部屋で水やりをしっかりやってしまうと徒長を助長させてしまいます。
水やりは控えめにしましょう。
3.徒長対策が必要
水やりの回数を減らすことの他に、なるべく日の光に当てるようにしましょう。
出来れば1日4時間は当てるのが望ましいです。



外に出せない時や日中の気温が低すぎて外に出せない時などは「植物育成ライト」を使用するのもお勧めです。
4.風通しが必要
冬の室内はあまり窓を開けないので風通しが良くない可能性があります。
多肉植物は風通しが必要です。
部屋の換気も兼ねて定期的に窓を開けて多肉植物にも風を当ててあげましょう。
窓を開けるのが厳しい場合は、サーキュレーターなどを活用して部屋の空気を循環させましょう。
育成ライトについて
室内管理にあると便利な「育成ライト」について必要性やメリットデメリットを纏めました。
室内管理を検討している方、ぜひ参考にしてください♪
https://beargrass-succulent.net/succulent_light/



次に、私が行った2020年と2021年の冬越し対策をお伝えします♪
住んでいる地域の冬事情
まず、私の住んでいる地域の冬事情を…
- 最低気温は-5℃程度、最高-10℃になったこともある
- 雪が積もるくらい降る
- 山の谷あいに住んでいるので風が強い
つまり、めっちゃ寒いです。雪も積もるし、霜も降ります!
昨年は水道も凍ってしまい、トイレが流れず真っ青になった日もありました。



こんな寒い地域で多肉植物が生き残ってくれるのか色々調べてこんな対策を実践しました!
2020年に対策したこと
- 自作の多肉棚を簡易温室化した
- 一部の多肉植物は室内に移動した
- 冬の水やりはほぼしなかった
自作の多肉棚を簡易温室化した
多肉植物を初めて購入したとき、多肉植物を飾るのにDIY好きの”べあ”にお願いして多肉棚を作って貰いました♪


”べあ”に作って貰った多肉棚
そして10月後半になって寒くなってきたころ「何か対策を講じないと不味いな。」と思いまたもや”べあ”に無茶ぶりしました。






…閃いた!!
で、出来上がったのがこちら↓↓


冬越し対策した多肉棚
棚の柱にホームセンターで売っている金具をつけ、そこに中空ポリカを差し込んでいます。
セットは上からポリカ板を差し込むだけ!外すのも上から引っ張るだけです。
まあ、単純(笑)
でも、効果は絶大でした!
ひと冬この棚を使ってみた感想ですが、この棚、結構使えます!多肉植物の生き残り率良かったです!
この棚の便利なところは、
- その時の寒さや風の強さに合わせることが出来ること。
- 冬以外に使うときもカッコ悪くないこと。←”ぐら”的に重要ポイント
この2点です。
そんなに寒くなかったり、風が強くないような日は、前後のポリカ板は外して多肉ちゃんたちが蒸れないようにします。
お天気の良いけど温度はまだまだ低い、という冬の昼間は、前後のポリカ板を外してしまうと寒さに負けてしまう…。
でも全部のポリカ板を閉めてしまうと日の光で中が温室状態になってしまい多肉ちゃんたちが悲鳴をあげてしまいます。
なので、こんな日は前面のみのポリカ板は外して温度を調節しながら多肉ちゃんたちに日光浴をさせてあげます。
そして、夕方になって陽が沈んだら寒さ対策で全面を閉じます。
暖かい春が訪れたら全部のポリカ板を外しますが、金具は小さいのでポリカ板を外した状態が見苦しくないのも優秀です♪


ポリカ板を外したバージョン
一部の多肉植物は室内に移動した
冬越し用多肉棚を作って貰ったものの、一番上の段は使えない(屋根がないので冬はNG)のと手作り多肉棚以外に飾っていたサボテンもあって冬越し用多肉棚に収まりきらないものは家の中に移動しました。


部屋に避難したサボテンたち
主にサボテン類を室内に移動しました。
サボテン類は小ぶりなものが多かったので寒さに弱そうという理由で選びました。
このサボテンたちは基本家の中でしたが、天気のいい日は10時~14時くらい日向ぼっこさせてました。


日向ぼっこ中♪
冬の水やりはほぼしなかった
これは、人によっていろいろだと思います。
調べてもいろいろな意見があってどうすればいいのか悩みました。



決め手は知り合いの多肉先輩の
「冬は一切水をあげていない。ここら辺の地域は寒いから下手にあげると一発で凍っちゃうんだよ。」
この言葉でした。
同じ地域に住んでいる多肉先輩の実績を信じて私も寒さが本番になった12月から2月の間は水やりはしませんでした。
冬越し対策の結果
この3つの冬越し対策をした結果…
ほとんどの多肉植物が冬を乗り越えてくれました!



この子だけカチカチに枯れてしまったのですが、春になったら下から新芽が出てきてくれました♪
多肉植物の冬越し1年生にしては上出来だったと思います。


冬を乗り越えた多肉植物たち
生き残ったけど徒長しちゃったな…
って子たちは寄せ植えに挑戦して可愛く生まれ変わってもらいました♪


徒長した多肉植物で作った寄せ植え


徒長した多肉植物で作った寄せ植え
また、徒長しちゃった多肉植物は、「葉挿し」や「挿し木」等で簡単に増やすことも出来ます。
簡単とはいえ、コツを知らなかった頃は失敗することも…。
葉挿しの失敗しないコツはこちら。
https://beargrass.net/succulent_leaf_cutting/
2021年に対策したこと
今年は昨年より更に多肉植物が増えたので新たな冬越し対策が必要になりました。
2021年に対策したことはこの3つです。
- 追加で簡易温室をDIYした
- ビニール温室を購入した
- 多肉植物の耐寒性にあわせて置き場所を変えた
追加で簡易温室をDIYした
去年の冬越しの時に比べてかなり多肉植物の数が増えたので、
2020年に作成した簡易温室と同じような運用方法の出来る簡易温室をDIYしました。
手持ちの棚にちょっと加工するだけで簡単に作れますのでお勧めです!
全方位をポリカプラダンで囲っているのでなかなかの防寒になります。
また、全方位取り外しが楽々なので外気の気温や天気に合わせて使用可能です。
【パターン1】夜または物凄く寒くて日差しのない日
全方位のポリカプラダンを閉じます。
全方位のポリカプラダンが閉じられているので一番の防寒になります。
ただし、日が照っている時に全方位を閉めていると中の温度が上がり過ぎたり、蒸れてしまうので注意が必要です。
【パターン2】日差しはあるけど風があって結構冷える日
前面のポリカプラダンのみ開けます。
前面のポリカプラダンが開けることで蒸れを回避します。
また、残り3方向のポリカプラダンが閉じられているので風による冷えは抑えられます。
【パターン3】日差しもあって風も少なく暖かめの日
前面と後面のポリカプラダンを開けます。
2方面のパネルを開けることで空気の流れを作ります。
【パターン4】風が強く雨が降っている日
後面のみ開けます。
前面や横面を閉じていることで雨の侵入を防ぎ、後面を開けていることで通気性は保たれます。



ポリカプラダンのつけ外しは棚の置いてある環境に合わせるのがお勧めです。
この簡易温室の作り方はこちらです♪





ビニール温室を購入した
手持ちのワゴンの上から被せることが出来るビニール温室を購入しました。


マルハチ産業 フラワースタンド用温室
この温室の素晴らしい点は、下が空いてるので、手持ちのワゴンの上からすぽっと被せることが出来るのです。
昼間は普通にワゴンを並べておいて
夜になったらこれを被せる
昼間でも寒さが酷いときは前のカバーだけを開きます。
これは、タニラーさん達の間で使っている人が多いあのワゴン2台がすっぽり入ります♪
きっと持っている人が多いであろうこのワゴン、本当に便利です!
角度が自由に変えれるので、一番下の段にも日の光を当てることも出来るし、
こんな風に横一列にすることも可能です!
網かごなので上から水をじゃぶじゃぶかけることもOK!!
かごの1つ1つは取り外しが出来るので個別に運ぶことも出来ます。
もう一つのワゴンはもともとキッチンで使っていたものなんですが、角度調整が出来ないし、かごの取り外しも出来ないのでちょっと不便です。
やっぱり角度を調整したいので、もう一つ購入しようかなーと思っています♪



このワゴン2つがすっぽり収まるビニール温室です。
黒バージョンもありました。



多肉植物の耐寒性にあわせて置き場を変えた
今年の多肉植物の置き場は3か所
- 2020年に作った簡易温室
- 2021年に作った簡易温室
- ワゴンに置いてビニール温室を被せる
- 温室以外
1.2020年に作った簡易温室
この多肉棚(簡易温室)は、家に来た人の目に入る場所にあるので、寄せ植え達を置いています。



2.2021年に作った簡易温室
この今年作った簡易温室は南向きに設置されているので日当たりいい場所にあるので、今年の秋以降に購入したりプレゼント企画で頂いた多肉植物や葉挿しを置いています。



3.ワゴンに置いてビニール温室を被せる
ワゴンに置く多肉植物は、昨年の冬越しをしたちょっと寒さに慣れている子たちにしました。



4.温室以外
寒さに強いと言われている虹の玉や秀麗、セダムたちは階段の下や2021年に作った簡易温室の上に置いて冬越ししてもらおうと思います。
センペルビウムは、鉢ごと今年作った花壇に植えてみました。
がっつり霜にあたってますが元気です♪



2021年の水やりは?
これは、未だに迷ってます…。
取りあえず、氷点下になった11月最終週から水をあげていません。
12月からの水やりは多肉植物たちの様子をみて決めようと思います。
春になったら、水やりの実態と結果をご報告しようと思います。



最強寒波到来!その対策は…。
※年末年始に最強寒波到来で緊急時追加対策が必要になりました。
その追加対策はこちらです。


最後までご覧いただきありがとうございます。
ランキングに参加しています!
ポチっと押していただけたら嬉しいです♪
↓ ↓ ↓