いよいよ寒さも強くなってきて、我が家でも今週から薪ストーブを始動し始めました。
薪ストーブを使い始めて今シーズンが3シーズン目。
今では薪ストーブの焚き方もすっかり慣れてきましたが、1シーズン目は失敗の連続でした。
その中でも、これはヤバかった…という失敗をお話ししたいと思います。
薪ストーブを使われている方やこれから使う予定のある方は反面教師として、薪ストーブと無縁の方はこんなこともあるのかーと暇つぶしにご覧ください。

ちなみに、もう一つの『九死に一生を得る話』はこちら


薪を大切にしすぎた(要はケチった)失敗
バックパフ発生
それは薪ストーブ生活1年目に起きた出来事です。
1シーズン目の時は薪も準備が間に合わず、専門店から薪を購入していました。


薪専門店から届いた薪



なるべく薪を消費させずに運用できないかと試行錯誤し、特大割やそれ以上の太い薪をくべ、さらに空気孔を目いっぱい絞りました。
この焚き方だと、ゆっくりゆっくり火が回るので、炉内の温度上昇が激しくなく薪が燃え尽きるのに時間がかかるのです。 = 薪が減りにくい!
まだ11月半ばでそこまで寒さも強くない、でも暖房無しはキツイ…くらいの陽気だったので、このくらいゆるーい焚き方でも部屋の暖かさは十分でした。
しかも、特大割の薪だと何度も薪をくべる必要もなく、「楽ちんだねー。」なんてのんきに言ってたり、夜も寝る前に特大割の薪を入れて空気孔をぎゅーっと絞ると朝まで熾火が残っていたりして、一丁前の薪ストーブユーザーになった気がしていました。
あの事件が起こるまでは…
その日もいつものように寝る前に1階リビングの薪ストーブに特大割の薪を入れて空気孔をぎゅーっと絞り2階の寝室で眠りにつきました。
「なんか煙いな…。」
何となく煙い感じがして、夜中にふと目がさますと…
部屋中が真っ白!!!煙でほぼ何も見えません!



慌てて隣に寝ている”べあ”を起こします。
最初は寝ぼけててボーっとしていた”べあ”もやっと緊急事態に気づいて、1階のリビングにかけて降りていきました。
そこにはバックパフ(ストーブの継ぎ目から煙が吹き出すこと)を起こしている薪ストーブが!!


バックパフ
薪ストーブには緊急停止ボタンや燃焼を止める装置はありません。
しかも今回は燃えすぎが原因というより、燃えなさすぎ(不完全燃焼)が原因でした。
とにかく家中の窓を開け、炉内の薪を完全燃焼させることに。
そして数時間後、薪ストーブからの煙も収まり、家中の煙も換気のおかげで無くなりました。






原因
結局、原因は太すぎる薪と必要以上に絞った空気孔でした。
薪を節約しようとしてやりすぎた結果、燃焼室内の酸素が足りなくなってしまい、不完全燃焼を起こしてしまったのです。
今回は、たまたま目を覚ましたので事なきを得ましたが、あのまま気が付かずに眠り続けていたら…
台風に続き、またもや九死に一生を得る体験をしてしまいました。
それ以降、空気孔の絞り方や、薪の適正な補給量や大きさをしっかり教わって完全燃焼をするようにしています。
そして、リビングと寝室に「火災報知器」を設置しました。


リビングの火災報知器


寝室の火災報知器
薪ストーブのメンテナンス、掃除
そんな失敗もありましたが、今では大きな問題もなく薪ストーブを運用しています。
そして我が家では年に1回、プロの人に煙突・薪ストーブの清掃と点検をお願いしています。


薪ストーブのメンテナンス
煙突は無理でも薪ストーブ本体の掃除やメンテナンスは自分たちでやろうかな、と思っていたのですが、プロの人にお願いすることにしました。
その方がしっかり清掃してもらえるので安全なのと、プロの人に年1回薪ストーブのチェックをしてもらうとそのシーズンのストーブの焚き方が正解だったかの答え合わせになるからです。
煙突についた煤の付き方や状態、薪ストーブの触媒の状態で、しっかり乾燥している薪を使っていたか、適正な温度で燃焼させていたか等が解るそうです。
プロの人が掃除の時にそれらをチェックして、アドバイスしてくれます。
(例)乾燥が不十分な薪を使っていると、タール状の煤が付いている
→次のシーズンの時はもっと乾燥させた方がいい
(例)低い温度で燃焼させていると、煤の量が多い
→1回で入れる薪の量が多すぎ、または薪の太さが太すぎるのでもっと少なくするか薪の太さを細くした方がいい
また、来た時に気になっていることを質問したり、薪の作り方のコツを教えてもらえてたりするので多少お金がかかってもいいかなと思っています。
それに、プロの人がメンテナンスしてくれると、本当に薪ストーブがピカピカの新品のように輝きます。
10月~4月の半年間頑張ってくれた薪ストーブを労う意味も込めて、綺麗にしてもらってます。



薪ストーブについて
薪ストーブは暖かさが抜群だし、カッコいいけど、エアコンと違ってスイッチ一つでONOFF出来るものでもないし、火を直接扱うものなのだからもっと慎重に安全に使わないといけないな、と反省しました。
今シーズン始動してます
今シーズン、薪ストーブは始動してます。


今シーズンの火入れ式の話はこちら


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