中古ログハウスの購入を真剣に検討した時に、こんな事を思いました。

最近、中古のログハウスが結構安いお値段で販売されてたりしますが、ログハウスという特殊な建物のリフォーム事情って謎で購入を悩む人もいると思います。
そんな悩める人にとって、少しでも何かの参考になればと思い、私たち”べあぐら”の中古ログハウスの間取り変更をした時の話をします♪
はじめに【おさらい】
前回、中古物件を購入した際の紆余曲折の話をお届けさせていただきました♪
詳しくはこちら


今回は、いよいよ始まったリノベーションで行った間取りの変更についてお話しします。



間取りの変更
私たちが購入したログハウスは、もともと別荘として使われていたログハウスなので、間取りは生活しやすいとは言えませんでした。
生活しやすいように間取りを変更したいけど、完成後のログハウスって間取りは変えることは出来ないんだろうな…って半分諦めていました。ですが、設計の人にダメ元で聞いてみるとあっさり「出来ますよ。」の嬉しい一言!
皆さん、完成後のログハウスも間取りの変更は出来ます!
ただし、注意点があります。
それは、ログ壁は決して動かせないということ。
ログ壁を残しながら、理想の間取りに近づけるべく設計の人と”べあ”と私で知恵を出し合いました。



気になった点はこの6点。
- キッチンが小さい
- 収納が少ない
- 洗濯機を置く場所が無い
- 2階にはトイレが無い
- お風呂が小さい
- リビングに大きい窓が無いので暗い、閉塞感がある
この6点を何とかするべく、間取りを変更しました。
ペニンシュラキッチンを設置
まず気になったのはキッチンが小さいことです。
キッチンは部屋の北側に簡易キッチンが設置されていました。


別荘なのでそんなにしっかりとしたものは必要なかったのでしょうが、ここで暮らすとなると流石に不便なので、大きいシステムキッチンに変更することにしました。
しかし、既存の場所ではスペースが足りなくて大きいシステムキッチンは置けない。
北側以外の壁も既存の窓が干渉してしまい、置ける場所がない…。
でも、小さな簡易キッチンでは不便すぎる…。






あ!閃いた!!!
設置できる壁がないなら、真ん中に置いちゃえばいいじゃん!
憧れのアイランドキッチンだ!!
(移動できないログ壁の関係でペニンシュラキッチンになりました。)
『アイランドキッチン』と『ペニンシュラキッチン』の違いとは?
『アイランドキッチン』
四方とも壁に接してなく、ぐるりとキッチンを回れる作りのキッチン
『ペニンシュラ(半島)キッチン』
左右のどちらか一方が壁に接しているキッチン


というわけで、既存のキッチンとは全然違う場所にペニンシュラキッチンを設置することになりました。
キッチン設置前と後の同じ角度から撮った写真です。







1階にユーティリティルームを設置
次に気になったのは、収納スペースの少なさです。
もともと1階は部屋は全くなく玄関入るとホールとLDKがワンフロアでした。
収納といえば、階段下に収納スペースがあるのと、リビングに小さなクローゼットがあるのみ。
さすがにこれでは収納が足りなさすぎなので、
壁を作って部屋を作りユーティリティルームとして使うことにしました。






壁づくりでは、珪藻土塗りを大工さんに教わりながら一緒に塗らせてもらいました!
普段やらない経験が出来て楽しかったです♪




ユーティリティルーム設置前と後の同じ角度から撮った写真です。







ユーティリティルームは、パントリーとして、買いだめの食品や掃除用品を置いておいたり、お風呂上りの着替えやバスタオルを置いておいたり、洗濯機置き場になっています。





ロフトに収納部屋、トイレを設置
1階にユーティリティルームを設置し、だいぶ収納力がUPしましたが、それでもまだまだ収納スペースは足りないので、2階の広すぎるロフトを2分割にして半分は収納部屋にすることにしました。
ついでにトイレも設置してもらうことに。

















収納部屋の壁に作り付けの本棚を作って頂きました。
”べあ”の秘蔵の漫画本がずらりと並んでいます(笑)


ロフトに収納部屋とトイレと洗面台が設置されました!


収納部屋には、季節外の荷物(こたつ布団、扇風機etc)やDIY用品、本などを収納しています。
ログハウスはなかなか収納スペースが無いので、このしっかりとした収納部屋は本当に助かります。


そして、念願の2階にトイレ!!
寝室が2階なのにトイレが1階にしかないのは嫌で、
これまたダメ元で
「2階にトイレが欲しいのですが、配管とかあるし無理ですよね…。」
と聞いてみたら、
「うーん…」と少し考えてから
「1階の洗面台の壁が手前に来てもいいのなら、出来ますよ。」
との返事。



こういう事らしいです。
もともとの壁の前に配管を通し、


その手前に新しい壁を作ります。


そしてその壁に洗面台の棚を作ると、配管が見えずに綺麗に仕上がります♪





そんな設計の方のナイスアイディアで実現した2階のトイレがこちら♪


トイレの横には小さな洗面台を設置しました。


収納部屋、トイレ、洗面台の設置前と後の同じ角度から撮った写真です。







半分が収納部屋、トイレ、洗面台になりましたが、残りのスペースだけでも広々でエアバイクを置いたりしてます。


ワンサイズ大きいユニットバスに変更
まず、お風呂が小さい問題です。
このログハウスのお風呂は小さいユニットバスでした。
そんなに大きなゴージャスなお風呂はいらないけれど、現在住んでいる集合住宅のお風呂より小さいのはちょっと切ない…。
お風呂もワンサイズ大きいユニットバス
(0.75坪タイプ→1.0坪タイプ)にしようということになりました。
が、ここでも問題勃発!
ワンサイズ大きくするともともと小さかった脱衣所がさらに狭くなってしまう!
脱衣所の幅が125センチ→80センチと45センチ縮まるのはかなり辛い…。
横幅80センチの場所で着替えるなんて窮屈すぎる💦


①の幅分(45センチ)壁が出っ張るので、
着替えのスペースが②の幅分(80センチ)になってしまう。
幅を広げたくてもここの壁(②の左の壁)は
決して動かすことのできない『ログ壁』なので無理💦






お!閃いた!!!
この『ログ壁』、動かすことはできないけど、一部をくり抜くことは可能!
お風呂の扉の正面をくり抜けば幅が広がるので着替えも楽々♪
1階に作ったユーティリティルームへの動線も確保も出来るので、一石二鳥!!
裏庭作戦の時に活躍したチェーンソーで嬉々として壁をくり抜きました。








お風呂の扉の正面をくり抜きました。


壁をくり抜いたので③の幅が広がって着替えも楽々です♪


また、ユーティリティルームからバスルームやトイレへ通り抜けれるようになったので、使いやすい動線になりました。





バスルームも無事1.0坪タイプが設置出来ました!


リビングに大きい掃き出し窓を設置する
次に問題になったのは、リビングに大きい窓が無く、部屋が薄暗く閉塞感がある事でした。
リビングに両開きの扉があるものの、窓じゃないため全面ガラスでは無くとても暗かったのです。


また、小さめのクローゼットが南の壁に作りつけられていたのですが「なぜここに!?」って感じでした。


収納スペースはありがたいけど、南の壁に作られているので暗いし邪魔…。
ユーティリティルームを作ることで1階の収納スペースは確保出来たし、このクローゼットは撤去して、代わりにログ壁を耐久OKなところまでカットし、扉があった場所と合わせて大きめの窓を設置しました。




リビングに日差しがたくさん入るようになりました!
掃き出し窓設置前と設置後の部屋の中から撮った写真です。







窓はフルオープン出来るので、開放感があります♪


掃き出し窓設置前と設置後の外から撮った写真です。







まとめ【中古ログハウスの間取り変更について】



1.思っていた以上に融通が利く
2.キッチンやトイレなどの設備を増やしたり、移動したりも可能
3.壁を作って部屋を設置したり、ログ壁をくり抜いたり、アイデア次第で間取りを自分たちの住みやすいように変更出来る
※我が家は壁を珪藻土にしましたが、木の板を貼って全部ログ壁風にも出来るし、好みでカスタマイズOK!
実は、この壁を作れるのは「中古ログハウス」のメリットだったりします。
新築のログハウスはセトリングの問題があるので漆喰や珪藻土の壁を作るのは難しいらしいのですが、我が家のような建ててから10年以上経つような中古ログハウスはセトリングが落ち着いた後なので安心して壁を作れるそうです。(大工さん談)
設計の時にもっとしっかりやっておけば良かったと後悔した点は?



ログハウスでの後からの配線増設はとても大変ですし、せっかくのログ壁に配線を這わせるのは勿体ないので、リノベーションの設計の段階でしっかり計画を立てることが肝心です。
終わりに
生活するには動線がいまいちだった我が家も間取りを変更することで、だいぶ住みやすい家になりました♪
今度はボロボロに朽ちていたログハウスをどんな風に修繕したかお話したいと思います♪



『中古ログハウスをリフォームで再生しました!』を書きました♪


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