今年も寒さが本格的になってきました。
そこで、
2020年に作った簡易温室
去年作って貰った簡易温室はこれ!
この簡易温室でほぼすべての多肉植物が生き残りました!
ただ、春~夏に多肉植物がだいぶ増えて、この簡易温室では全然足りなくなってしまったので、簡易温室を増設します!
2021年に作った簡易温室
今年作って貰った簡易温室はこれ!
運用方法は去年を全く同じです。
今回の『棚』は元々自宅にあった『組立式簡易温室:ワーキングシェルフL』です。
『組立式簡易温室:ワーキングシェルフL』
サイズ:96.5cm×49cm×高さ95cmのビニール温室
材質:本体/スチール、カバー/PVC、ジョイント/ポリプロピレン
PVC素材のカバーはついていて去年は多肉じゃない植物(植木や花)で使っていたのですが、PVC素材のカバーでは我が家の寒さに耐えきれないのと、1年でカバーが劣化してしまったので、今年はカバーの代わりになるものを作って貰いました。
べあ考案簡易温室のメリットデメリット
メリット
- 製作が簡単
- 既存の棚を使って作れる
- 『ポリカプラダン(中空ポリカ)』を使っているのでより温室効果が高まる
- 4方面つけ外しが可能なので天気や気温によって調節が出来る
- 見た目がおしゃれ♪←重要
デメリット
- 『ポリカプラダン(中空ポリカ)』が少々お高い
- 4方面つけ外しがあるので毎日の開け閉めが大変
- 風の強い日は対策が必要(※1)
ポリカプラダンは少し高いですが、PVC素材のカバーより長持ちするので、長い目で見ればコストパフォーマンス的に悪くないと思います。
(※1)風の強い日に前面を開けている状態で正面から風が当たると後面のプラダンが外れてしまう事象がありました💦
突風対策に、プラダンの後ろ側に重しのようなものを置いておく必要があります。
2021年バージョン簡易温室の作り方
今回の簡易温室DIYで用意したものと作業手順についてお話しします。
用意するもの
用意するのは『配線固定金具』と『ポリカプラダン』になります。
※棚はご自分の庭やベランダにあうサイズのものをご用意ください。棚の材質は両面テープが付く素材なら何でもOKです。
2020年の冬越し対策の話はこちら
配線固定金具
車のオーディオやナビの配線を固定する為の金具です。
ホームセンターで購入しました。
最近は100均一でも販売されてるようです。
ポリカプラダン
ポリカーボネートで作られた段ボールの様に空気層がある透明の板です。
中空ポリカともいうらしいです。
これに似たものでポリカーボネートでは無い『プラダン』がありますが、
光を通さず強風で折れ曲がってしまう強度なので、
外の多肉植物棚で使う場合は『ポリカプラダン』がオススメです。
910mm x 910mmサイズはあまり見かけ無いサイズですが、
1800mm x 910mmサイズであれば大手のホームセンターで入手可能かと思います。
インターネットでも購入可能です。
作業手順
早速、組み立ててみましょう。
『脱脂』
『配線固定金具』を取り付ける場所を『脱脂』します。
油分や汚れがついたままだとすぐに剥がれてしまいます。
また『ザラザラ』よりは『つるつる』した場所にが良いので、
今回は棚を接合するプラスティックの所に『配線固定金具』を付けることにします。
今回『脱脂』に使ったのは『シリコンオフ』!
たまたま、車の塗装リペア用に買っていたものを使います。
しっかり『脱脂』しましょう。
たぶん『シリコンオフ』は一般のお宅には無いとおもいますので、
エタノール80%以上の消毒用アルコールでも代用可能です。
適量をティッシュに吹きかけて使います。
『脱脂』作業は手荒れするので、必ず『ビニール手袋』は使うようにしてください!
『貼り付け』
『脱脂』したら『配線固定金具』を貼り付けます。
反対側も同様に『配線固定金具』を取り付けます。
取り付けたら『ツメ』の部分を気持ちひろげます。
90度になるくらいまで広げると『ポリカプラダン』を差し込みやすくなります。
これを1面あたり6箇所取り付けます。
※3段の棚なので接合部分の数分取り付けます。
『ポリカプラダン』取り付け
あとは『ポリカプラダン』を取り付けるだけです。
『ポリカプラダン』には保護フィルムが付いているので剥がします。
あとは、『配線固定金具』のツメに沿わせて差し込むだけです。
早速取り付けてみました。
と思った矢先、『ポリカプラダン』の縦の長さが足りずに隙間が空いていました…
そこで、1番下まで『ポリカプラダン』が落ちて来ないように、『配線固定金具』をストッパーとして取り付けて、上の隙間ができない様にしました。
ストッパーのツメは広げずにしておくと『ポリカプラダン』が止まってくれます。
残り3面も同様の作業を行いました。
『ポリカプラダン』加工について
『ポリカプラダン』カッターで加工できます。
カッターで切る時は『線を描くように』がポイントです。
決して一度に切ろうとはせず、
数回に分けて『線を描く様に』ゆっくりとカッターを滑らせてください。
作業する時は、念のために段ボールやベニヤ板をしてくださいね。
同じ箇所を何度もカッターでなぞるだけで切れていきます。
『線を描く様に』カッターをゆっくり滑らせて切る。ここポイントです!
焦らずゆっくり作業してください。
あと、小さいカッターは刃が折れやすかったり無理に力を入れたりして危ないので、
出来るだけ大きめのカッターを使う様にしてください。
大きめのカッターは100均一でも売っていると思いますので探してみてください。
簡易温室完了!
完成した簡易温室がこちらです。
なかなかの出来ですね。(自画自賛)
横からの見た目もなかなか良い出来です。
上空から見た簡易温室
一番上の段が網になっていて空いているので、『ポリカプラダン』を敷いて上に多肉箱を置いています。
一番上の多肉箱には「虹の玉」や「オーロラ」や「姫秀麗」など耐寒性の強い多肉植物を置くことにしました。
簡易温室の効果を検証しよう
最低気温にマイナスが付き始めると、この簡易温室の効果がどのくらいなのか気になってきました。
そこで、簡易温室の内と外に温湿度計を設置して検証してみようと思います。
検証するために温湿度計を探していて良いものを見つけました!
Govee WiFi 温湿度計
こちらはAmazonで売っているワイヤレスセンサーが3つも付いた温湿度計です。
何が凄いって、各センサーの温湿度を外出先から携帯で確認出来てしまうのです!
自宅から職場まで30km、山から海の方へ移動していると、職場と自宅の気温の差が激しいので職場にいても自宅の方の気温は気になったりしていました。
これがあれば、職場に居ながら自宅の庭や温室の中の温度が確認出来る!
SwichBotの温湿度計
これ単体でも、携帯で温湿度計が見れます。
別売りのハブを購入すれば、Wi-Fi経由でデータを取り込み記録を取ってくれます。
しかも、スマートスピーカーと連携も出来ます。
この商品は屋外用ではないので、屋内(温室内)など濡れない箇所での使用が推奨されています。
その他の温湿度計
検証
Govee WiFi 温湿度計の仕様
今回購入した温湿度計は下記のようなことが出来ます。
- アプリで温湿度の管理ができる
- 温湿度異常アラート通知機能がある
- 高精度センター搭載
- データ記録機能付き
- データ機能をエクスポート出来る
- 最大10個までセンサーを追加可能
届きました!
注文していた『Govee WiFi 温湿度計』が届きました。
開けて思ったのが
でした。
とってもコンパクトです。
思わず大きさ比較のためにポケットティッシュと並べて写真撮影してしまいました。
これなら温室の中でも邪魔にならなそうです!
設置個所
早速設置しました。
3ヶ所設置したら、使い勝手が良くてもっといろいろな箇所に設置したくなって、追加でセンサーを3つ買い足しました!
合計6ヶ所にセンサーを設置しています。
屋内(キッチン)
1ヶ所目は屋内のキッチン付近です。
リビングには温湿度計があるのですが、キッチンの方には無かったので設置しました。
これで、薪ストーブ付近のリビングと玄関近くのキッチンの温度差がわかります。
わかりにくいですが、丸の中にセンサーがあります。
屋内(2階仕事部屋)
2ヶ所目は屋内の2階の仕事部屋に設置しました。
ここも1階リビングとの温度差が気になっていたので設置してみました。
センサーが小さいので部屋の中で邪魔にならなくていいです♪
ビニールハウス
3ヶ所目から屋外です。まずはビニールハウスです。
骨組みの上の方に括り付けてぶら下げました。
外から見るとこんな感じです。
木製多肉棚
4ヶ所目は昨年作った木製棚にプラダンで加工した簡易温室です。
名称を「木製多肉棚」とします。
一段目の隅っこに置いてあります。
手前に多肉植物を置いているのでぱっと見ではわからないです。
この矢印のところにセンサーがあります。
屋外
5ヶ所目は屋外です。
これは、今年作ったプラダン簡易温室の外に設置しました。
プラダン多肉棚
まずは今年作った簡易温室です。名称を「プラダン多肉棚」とします。
一段目と二段目の棚の間にぶら下げています。
管理画面
携帯でこんな感じで一括に温湿度が管理できます。
検証結果発表
3回分の結果を見てもらうとお分かりになると思いますが、ビニールハウス、プラダン多肉棚、木製多肉棚で防寒機能にほどんど差はありませんでした。
『ポリカプラダン』を使っていることで、ビニールより防寒効果が高まるのではないかと期待しましたが、我が家の作り方だとどうしても四方に隙間が出来てしまうので密閉性がないことから思ったほど防寒性は無かったと思われます。
それでは、なぜ昨年は木製ポリカプラダン簡易温室でたくさんの多肉植物が生き残ったのか、それは、こんな理由だと推測しました。
ポリカプラダンで四方を塞ぐため、
- 強風にさらされない
- 霜に当たらない
- 雨に濡れない
この3つの効果があります。
これがとても大きいです。
寒波到来のある夜は最低気温が-5.2℃でした。各簡易温室の中も大体-3℃くらいになっていましたが、中の多肉植物たちは全員無事でした。
つまり、このプラダン簡易温室は
『防寒機能はそこそこだけど、多肉植物の冬越しには十分力を発揮してくれる』
と結論づけました。
簡易温室の中が-5℃を下回るようなときのみ、追加で「不織布を被せる」、「簡易温室をさらに毛布でくるむ」等の追加対策をしようと思います。
【ポリカプラダンの簡易温室まとめ】
- 屋外と簡易温室の中の温度差は1.5℃~2℃程度。
- 霜・雨・強風から多肉植物を守ってくれる。
- 外気温が-7℃以下になる(簡易温室の中が-5℃以下)場合のみ、追加対策が必要。
- 4面がバラバラになるので、気温や天候でカスタマイズ出来る。
- ポリカプラダンの耐久性は高いので長持ちする。
最強寒波到来で、追加対策を行いました!その対策はこちら。
https://beargrass.net/succulent-fuyugoshi-2022/
作成中の事件の話
簡易温室を作っている間、飾ってあった多肉植物は棚からおろして地面に置いてました。
『その時の会話』
そして、その時が来ました!
秋にワークショップで作った寄せ植えのバラバラ事件です!
簡易温室作成を一時中断して、二人であーでもないこーでもないと試行錯誤しながら、寄せ植えを作り直しました。
二人で作り直した寄せ植えもなかなかの出来栄えで、お気に入りの寄せ植えになりました♪
【教訓】
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