田舎暮らしを始めて『九死に一生を得る』を体験した出来事がありました。
台風が来た!
皆さんは2019年10月に日本を襲った台風19号を覚えてますか?
物凄い勢力を保ったまま関東を直撃しました。
もちろん『べあぐらハウス』にも台風がやってきました!
約1か月前に直撃した台風15号の恐怖が蘇ります。
台風15号の時は風の勢いが強かったのが特徴で、四方八方から暴風雨がログハウスを打ち付け家のほとんどの窓から雨漏りが発生しました。
また、雨漏りしたら嫌だなー、と思いながら台風が通りすぎるのをじりじりと待っていました。
幸い、台風19号は15号の時より風は強くなく、窓からの雨漏りは15号ほどではありません。
日が変わるころには雨も落ち着いてきてほっと胸を撫でおろし、そろそろ寝ようかとベットに向かいました。
その時、ドーン!という音と、家がクラっと少し揺れました。
「もしかして、家の下に置いている荷物が風で倒れちゃったのかな?」
なんて言いながらも、外は真っ暗だし、まだ完全に雨が止んだわけではないので、明日確認しようということになり、その日はそのまま寝ました。
朝起きてびっくり!
最初に起きた”べあ”がお天気になった外に出てデッキに行ったとたん叫びました。
その声を聞いて、慌ててデッキに出てみると信じられない光景が!!
裏庭に続く法面がごっそり削れています。
慌てて階段を下りて家の下に行ってみると、崩れた法面の土砂が家の下の半分以上埋めてる!!
台風19号の雨量は15号の時より多くニュースでも河川の氾濫や土砂崩れに注意と何度も放送していました。
『べあぐらハウス』の裏は山ですが、ハザードマップで土砂崩れ危険区域ではないことは確認しています。
確かに裏山は土砂崩れを起こしませんでしたが、裏庭へ続く法面が崩れるとは…。
土砂の凄さ
崩れたのは高さ4m、奥行1m程度、ぱっと見そこまででもないのかな、と思い、自分たちで土砂を避けようとしたのですが、『土砂って重い!!』
水も含んでいるし、全然重くて避けられません💦
そこで初めて事の重大さに気づきました。
『べあぐらハウス』はたまたま1階部分がピロティになっていますが、もしこれが普通の住宅で1階部分に部屋があったら…。
ピロティ(フランス語: Pilotis)とは、建築用語では2階以上の建物において地上部分が柱(構造体)を残して外部空間とした建築形式、またはその構造体を指す。まれにその地上部分の構造体のみの空間自体を指すこともある。フランス語で「杭」の意味。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
そして、そこで寝ていた時にこの重い土砂が流れてきたら…。
今頃、ここでこうして生活をしていられなかったかも!?
家の建て替えをする時、裏の法面が近すぎる気はしてました。
しかし、ログハウスの修繕に時間がたっぷり取られてしまった為、裏の法面は住んでから徐々に対策していこう。と後回しにしてしまっていました。
やれることは自分たちでやろうと思っていたので、法面も時間をかければ自分たちでなんとか出来るかな、と考えていましたが、思った以上の土砂の凄さと崩壊した時の影響の凄さに法面は素人の力では危険だということになり、業者の方にお願いして工事してもらうことにしました。
台風の影響で業者さんがいない!?
土砂が崩れたままだといつ2次被害が起こるか不安なので、早急に対応してもらおうと業者さんを探すことにしましたが、ここで問題が出ました。
台風19号は我が家だけではなくいろいろな場所に被害をもたらしました。
なので、その復旧作業で手の空いている業者さんが少なかったのです。
法面工事は土木作業になるのですが、土木作業を請け負っている業者さんは大体公共関係の復旧作業があってなかなかやって貰えそうにありませんでした。
父の知り合いの業者さんにお願いしてなんとかやってもらえることになったものの、年明けの3月にならないと手が空かないとのこと。
仕方ないので、少しでも被害が大きくならないように土嚢を作って土留めをしておきました。
法面工事をするにあたっての問題点
裏面工事をするにあたって、問題がありました。
- 家と法面が近すぎること
- 庭から法面に行く通路が狭くユンボ等の重機が通れない
- 掘り出す土の一時置き場がない
これらを解決するために、隣の空き地になっている土地が使いたいと業者さんにお願いされました。
そこで、隣の土地の持ち主さんに工事中隣の土地を使わせてほしいと連絡すると、「そういう事なら、気にしないで使ってくれていいよ。」と快諾してくれました。
ついでに、隣との境界の法面も崩れる可能性があるので我が家で工事費用を負担するから一緒にやらせてもらうことにしました。
業者さんによる法面工事
春になり、やっと法面工事がスタート!
まず、法面をゴリゴリ削って傾斜を安全な傾斜にします。
ユンボが通れるように隣とのブロックを外しました。
削った土を隣の敷地に一時置きさせてもらいます。
その後、残土をしかるべきところに持って行って処分してもらうのですが、残土処理にかかる費用にびっくり!!
隣の一部を畑にするために土を高く盛ってもらいました。
目標の傾斜まで法面を削ったら、植生シートをセット。
しっかり根を張ってもらって法面を補強してくれることを祈ります!
法面の下側はブロック塀を3段積んで土留めにします。
この平坦部分には芝を、家の下はコンクリートを敷いてもらいました。
こうして、法面工事が無事終了しました。
ラッキーな出来事も♪
今回、この工事を通じて隣の土地の方と仲良くなり、家庭菜園を隣の土地でやらせて貰えるようになりました!
こうして『べあぐら家庭菜園』が誕生したのです。
終わりに
この事件はまさに『九死に一生を得る』を体験した事件でした。
たまたまこの造りの家だったので、自分たちも全くの無傷で家にもほとんど被害が無く済みました。
普通の造りの家であったら、命も危なかったかと思うと身震いしちゃいます。
でも、このログハウスのおかげで事なきを得ました。
感謝を込めて大切に暮らしていこうと思います!
田舎暮らしでは、こんな出来事もありました。
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